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2014年5月31日 (土)

映画「WOOD JOB!(ウッジョブ!)」を観る

「ロボジー」以外の矢口作品は観ていたので、林業をテーマにどんな映画になるのか、と以前から期待。

染谷将太演じる、里山とは全く縁がない若者が1年間、国の「緑の雇用」制度(映画では「緑の研修生」になっているが)を使って林業現場で働く。そして彼をとりまく個性たっぷりな里山の人々。

森で働く人々が自然を畏れ敬い暮らしている姿。
自然に向き合う中で作られた、強固な地域のコミュニティ(しがらみ)。
危険だが、一方でITを使った作業の革新も進んできている林業現場。
中山間地と林業の今を、矢口監督流の「軽さ」でさらっと見せてくれる。

そんな中でも一番よかったのは、自然の中で暮らす人々が、人知を超えた「山の力」をどこかで意識して生きていることを、ちゃんと描いている所。

人知の及ばない存在を意識するところから生まれる「畏れ」や「敬い」を核に生きている人々と、そうではない人々とは背負っているしがらみ、タブーがはっきり異なるということを、さらっとした軽さの中にしっかりと埋め込んである。

都会と中山間地の対比、マネー資本主義と里山資本主義の対比は、人々の精神のありようの対比でもあるわけだけど、そこをしっかりと描いているのが、この作品の見どころだと思う。

今日、立川シネマシティで観たら、午前の回だったこともあると思うけど、上映2週目なのに観客がまばらで心配だ。
普通に面白い作品なので、観ないのは本当にもったいない!

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