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2016年2月10日 (水)

今ある道路を使い続ける選択肢

市内の都道計画案に対するパブコメは今日が〆切。

思うのだが、交通ネットワークの充実、利便性の向上、とばかり言い続けていると、しまいには「都市にあるのは道路だけ」という状況がやってくるのではないか。
つまり道路整備に歯止めをかけられない社会だ。いや、すでにそうなっているか。

先月の「べんきょう会」で私は、三鷹市内の東京外環道問題に取り組む鈴木さんに次のように訊ねた。「既存の道路は歩道が狭くガードレールもない。新たに道を作るべきだ、と言われたらどうするか」

鈴木さんはこう答えた。「ガードレールはあるに越したことはないが、道幅が狭ければクルマは注意して減速する。道幅を広くすれば通行しやすくなるが、クルマの速度も上がる。道幅を確保すれば安全とは限らない。狭くて不便でも、注意して使い続けるという方法もある」

「交通ネットワークの充実」という時、「交通」という語が指すのは車両のことであろう。歩行者の通行が優先されているわけではない。連雀通りの狭い区間でも、「狭い」と言いながら車道の道幅は確保されている。実際に狭いのは歩道なのである。

無論、クルマが対面通行できるよう2車線を確保したためにそうなっているのだが、現実に道路で優先されるのは交通弱者ではなく、車両という「交通強者」である、という事実は認識しておくべきだろう。

歩行者と車両の共存を、道路の新設と拡幅でしか解決できないとすれば、この先も延々と立派な道路を作り続けるしかなくなる。しかし人口は減少し高齢化は進む。道路整備は全面否定しないが、それだけが答えなのだろうか。今ある道路を工夫して使い続けるのも、ひとつの選択肢ではないか。

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