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2016年3月18日 (金)

グリーンピース「虹の戦士号」、横浜でメディアに公開

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国際環境NGOグリーンピースの船「虹の戦士号」が、東電原発事故の海洋影響を調べるため、2月下旬から約3週間にわたり福島の沖合で調査を実施。日程を終え、横浜港に寄港した=写真。16日、メディア向けに船内が公開された。

虹の戦士号による福島沖での調査は2011年5月以来。このかん、虹の戦士号は募金により建造された現行の3代目に交替した。

グリーンピースの海洋活動と核問題は因縁が深い。初代虹の戦士号は1985年7月、南太平洋は仏領ポリネシアのムルロア環礁での核実験に抗議する途中、ニュージーランドに寄港。その際、フランス情報機関により爆破された。この時にNGO側の1名が死亡している。

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(左から)ピーター・ウィルコックス船長、今回の調査を担当したグリーンピース・ドイツのショーン・バーニー氏

ピーター・ウィルコックス船長は、初代虹の戦士号でも船長を務めた。同年5月には、米国の核実験で島民が被ばくしたマーシャル諸島ロンゲラップ島で住民支援にもかかわったという。船長は、当時の様子を振り返りつつこう話した。

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船内のレリーフ

「ほとんどすべての島民がさまざまな健康影響を受けていた。島は(1950年代の)核実験で放射性物質により汚染され、住民は一度米国により避難させられたが、まだ放射能が残っている内に意図的に島へ戻された。私は米国人だが、こうした行いは米国が持つ最大の暗黒面だ。しかしこの時放出された放射性物質の量は、フクシマよりも少ない」

バーニー氏のコメントなどは以下の記事で。

■「虹の戦士号」、福島沖での海洋調査を実施(オルタナ)
http://www.alterna.co.jp/17688

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動力も備えるが帆走を基本とするエコシップ。高くそびえる2本の「Aマスト」が遠くからでも目を引いた。帆の操作などが自動化され、少ない人員でも操船が可能という

今回、虹の戦士号が停泊した新港5号ふ頭の奥には海上保安庁の施設もある。同船の正面に対峙するように大型巡視船の「しきしま」が停泊。

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同船は、プルトニウムを海上輸送する際の護衛を目的に建造されたいきさつを持つ。そのプルトニウムは、国内の原発から出た使用済み核燃料を海外で再処理して得られたものだ。しかし結局、プルトニウム輸送の護衛には使われなかったそうだ。

核問題に経緯を持つ対照的な2隻が向き合って停泊している。あくまで偶然とのことだが、深い因縁を感じない訳にはいかなかった。

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