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2016年6月 3日 (金)

沖縄は米軍基地への抗議も許されないのか

5月に発生した米軍属による沖縄の女性殺人・死体遺棄事件。これまで米軍人・軍属による犯罪は繰り返し行われ、日米地位協定により訴追を逃れるケースが多かった。沖縄では当然のごとく基地への抗議が強まっている。当たり前のことだが、米軍基地がなければ起きなかった事件だ。

ところがここにきて、米軍の兵士や家族の一部がプラカードを持ち、路上で哀悼の意思を表明しはじめた。どうやら教会の信徒が行っているらしい。そして「なぜこれが報道されないのか」との意見や論調がネットで増えてきている。

中でも「イミシン」というウェブサイトが掲載した「記事」は興味深い。
http://www.imishin.jp/i-love-american/

サイトには連絡先がなく、「記事」執筆者の署名もない。まるで体裁をなしていないのだが、それはさておき、事件を機に米軍への批判が高まっていることに対して次のように言う。

「週末から週明けにかけ、実際の沖縄県ではこのような活動(註:米軍関係者による哀悼の意思表明)が盛んに行われているのにも関わらず全く報道されていないとメディアの判断に対する批判の声もあがっている」「ツイッターでは、沖縄県内における反基地は少数派であり、民意ではないということを沖縄より発信する人々も増えている」

基地への抗議や沖縄の反基地運動の存在を打ち消すような書きぶりだ。しかし少し調べればいずれもウソだとわかる。「全く報道されない」とあるが、琉球新報は行動があった翌日には報じている。

■米軍属女性遺棄 悲しみに共感 教会に通う米軍人や軍属ら(琉球新報)
http://ryukyushimpo.jp/news/entry-287997.html

ちなみに琉球新報は沖縄タイムスと並び、日頃から極右勢力が「偏向メディア」と批判してはばからない沖縄の地元紙だ。偏向しているのは誰だろうか。

「沖縄県内の反基地は少数派で、民意ではない」というのは、わざわざ指摘するまでもないだろう。そもそも、オール沖縄が選出した翁長知事は辺野古新基地建設に反対。また、今回の事件を受けて沖縄県議会は、全ての在沖米海兵隊の撤退を求める抗議決議を全会一致(野党の自民党は退出)で可決した。

■「米海兵隊は撤退を」抗議決議を可決 沖縄県議会(朝日新聞)
http://www.asahi.com/articles/ASJ5T7TLQJ5TUTIL055.html

在沖海兵隊全ての撤退を求める決議は本土復帰後初めてという。米軍基地に苦しむ沖縄の怒りは沸点に達しているのだが、これが民意でなければ何を民意というのだろう?

それとも、沖縄は米軍基地への抗議も許されないとでも言うのだろうか。

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