「ひとりブラック企業」になりやすいフリーランス
フリーランスはうっかりすると仕事を詰め込みすぎてしまいがちで、私もそうだ。仕事を断るとお呼びがかからなくなるかも知れない、収入が減ったらどうしよう・・・。背景にはそんな不安があるのではないか。
仕事を詰め込みすぎると目の前のことに追われて、一歩引いてものを冷静に考える余裕がなくなる。そうやって判断力がマヒしたところで仕事の依頼が入ると、限界を超えているのに「頼られているんだ、応えなきゃ」と受けてしまう。
それが続くと仕事の能率が落ちて、ダラダラと原稿を書く羽目になる。ああまた詰め込みすぎてしまった・・・と一段落してから反省するのである。休みも取れず、仕事の質も下がり、誰にも何もいいことがない。
そもそも「頼られているんだから頑張ろう」とこちらが思っていても、発注側は「代わりのライターなんていっぱいいるんだから」ぐらいにしか思っていないかもしれない。
この先長く仕事を続けるにはたとえば「仕事が早い」だけではダメで、「その人でなければ出来ない」というような強みが必要だが、目先の仕事に追われていてはその「強み」が何かを考えることも出来ない。こうして世の中のフリーランスがクライアントによって使い捨てられていくのであった。
ところでこのブログも更新が長いこと滞っていたりするが、それは仕事が忙し過ぎたからだ。遊びや休息を疎かにする働き方はブラックそのもので、人間らしくない。私もいい加減、仕事のスケジュールを詰め込みすぎる「ひとりブラック企業」的な働き方から卒業しようと思っている。