大人の社会科見学

2017年7月17日 (月)

話題の「いすゞプラザ」に行ってみた

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トラック(商用車)メーカーのいすゞが4月にオープンした展示施設「いすゞプラザ」が近頃話題だ。今日17日に行ってみた。

■いすゞが「巨大ミュージアム」を開業したワケ(東洋経済オンライン)
http://toyokeizai.net/articles/-/180565

自動車メーカーの中でもいすゞは、私にとって思い入れのある会社だ。初代ピアッツァに3年、117クーペに7年乗った。いずれもジウジアーロデザインのスタイリッシュな車である。今はトラック専業だが、1993年までは乗用車も作っていた。

バブル崩壊後に業績不振におちいり、一度は倒産しかかった同社が、自社ミュージアムを持てるまでに復活した。元いすゞ車ユーザーとしてはやっぱり感慨深い。それで行ってみたくなったのだ。

施設1階は現行のトラックやバスなどが展示され、運転台にも座れる。いすゞは自衛隊にもトラックを納入している。防衛省仕様のトラックは濃緑色で武骨。運転台や荷台に乗ろうと、親子連れが長い列を作っていた。

1階展示の目玉はミニチュアカーが自動走行するジオラマ。落ち着いて見てみたいが、ここもすごい人だかりで諦める。

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2階は車作りのプロセスを体験学習形式で展示。ここも子どもたちでにぎわっているが、ゆったりと見ることができた。

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1枚の薄鋼板がプレス加工でドアになるまでを順送りで展示。

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プレス工程での用具類。

企画・設計やプレス、鋳造・鍛造、ライン組立など、モノづくりのプロセスがかなり詳しく紹介されている。大人でも十分に楽しいエリアだ。

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その奥では過去の車両を展示。それまでとは打って変わって、このエリアはガラガラだ。 その分おちついて見ることができるが。

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初代ジェミニ。カラシ色がおしゃれだ。

実は、いすゞが展示施設を作ることは以前から知られていた。私もそれを初めて耳にした時、どんな展示になるのかと思ったものだ。どちらかと言えば地味なメーカーである。人が集まるのだろうか・・・とも思った。

そしていざフタを開けてみると大賑わいである。単にクルマを並べるだけでなく、同社のクルマが社会でどんなふうに活躍しているのか、そしてどのように作られているのか、作り手はどんな思いで作っているのか。メッセージ性を重視した展示内容にしたことが、来場者の共感を呼んでいるように感じた。

早い話、「トラックに乗って働きたいな〜」とか「自分も工場でクルマを作ってみたいな〜」とか、思わずそんな気持ちにさせられる。良くできた展示だ。

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展示の最後は117クーペ。「ハンドメイド」と呼ばれる初期生産型だ。戦前・戦中は国策企業として発展したいすゞが、戦後の、しかも民需のラグジュアリー・カーを展示の最後に据えた。安定した日々の営みの中でこそモノづくりは開花し事業も伸びる、と同社は考えているのだろう、とその意味を勝手に深読みしてみた。

全体をゆったり見るには平日に予約して来るのがいいだろう。私も次回は平日に来てみたい。

2016年3月26日 (土)

大人の社会科見学(サントリー武蔵野ビール工場)

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サントリー武蔵野ビール工場は府中市内にある。

JR武蔵野線府中本町駅から徒歩15分。大国魂神社に参拝した後、見学してきた(事前予約制)。

荒井由実の「中央フリーウェイ」にも「ひ~だり~はびーるこ~じょお~」と平べったい声で唄われている。そのビール工場がまさにここなのだ。

ビールは麦芽と温水でつくった麦汁を発酵させて作る。麦汁はとても甘いらしい。この、麦汁に含まれる糖類を、ビール酵母がアルコールと炭酸ガスに分解してくれるのだ。

工場では麦汁を作るタンク、発酵タンク、ろ過、缶詰などの工程を見せてくれた。原料の水は工場敷地内外の深井戸からくみ上げているのだそう。多摩の水で作っているのである。

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原料に麦芽を使ったのがビール。武蔵野ビール工場発祥という「プレミアムモルツ」がこれだ。

そして麦芽を減らし、その分を補う原料としてトウモロコシ由来糖類を使ったのが発泡酒。さらに「第三のビール」「新ジャンル」と呼ばれる飲み物は、麦芽以外の原料を用いたり、麦の蒸留酒を添加したりしてつくられる。

ところで、大手ビール会社は昨年(2015年)前後から、発泡酒や「第三のビール」等の原料として輸入しているトウモロコシ由来糖類を、従来の非遺伝子組み換えから「不分別」(=遺伝子組み換え込み)に切り替えているという。主要原産地の米国で、非遺伝子組み換え穀物が品薄になってきているようなのだ。

きちんと調べなくてはだが、その理由の一つとして、米国内で食品の遺伝子組み換え表示への関心が高まっており、非遺伝子組み換え穀物の需要が高まっているらしい。

■なぜ今?米FDA、遺伝子組み換え食品の表示方針を発表(ヤフーニュース)
http://bylines.news.yahoo.co.jp/tanakamegumi/20151126-00051830/

そうした動きに反応して、米国での非遺伝子組み換え穀物の集荷事業に出資する日本企業も現れた。

米国で非遺伝子組換え穀物集荷事業に参画(三井物産)
https://www.mitsui.com/jp/ja/release/2015/1213813_6498.html

話がやや脱線したが、今までトウモロコシ由来糖類(異性化糖など)を酒類の原料に使う、と聞いてもピンとこなかった。しかし今回、工場を見学して、糖類を酵母が分解して例えばビールや発泡酒などができるということが、すとんと理解できたのだ。

なお大事なことなので改めて書いておくが、ビールは麦芽のみ、および麦芽(重量比5割以上)プラス糖質原料(主にコーンスターチ。国内大手ビール各社は非遺伝子組換えを使用)を使って発酵させる。

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工場見学の最後にはプレミアムモルツを試飲。
とても美味しかったです。ごちそうさまでした。

2016年3月10日 (木)

大人の社会科見学(海芝浦駅)

JR鶴見線の海芝浦駅に行ってきた。
ホームに降りると目の前が東京湾の運河だ。

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京浜工業地帯の核心部で、近くには巨大な工場建屋、石油プラント、遠くには火力発電所や鶴見つばさ橋などを望む。

自然の中を歩くことは多かったが、臨海工業地帯を訪れることはほとんどなかったので新鮮。それにしても目の前が海という駅はほかにもあるけれど、ホーム直下を波が洗うというのは極めて珍しい。これも首都圏の秘境だ。

2016年3月 4日 (金)

大人の社会科見学(日航羽田整備場)

航空マニアというほどの造詣はないが、飛行機が大好きな私。
好きが高じて、過去に飛行機がらみの記事を書いたこともある。

■ちょっと早く「エコなボーイング」を見てきた(地球のココロ)
http://chikyu-no-cocolo.cocolog-nifty.com/blog/2011/10/post-1415.html

この時は全日空だったが、整備場の建屋のでかさとメカメカしさに仰天したものだ。最新鋭機を間近で観察できて、とても楽しい取材だった。

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それで今日はこの全日空のとなりにある、日航の整備場を見学することができた。1機しかないという777「嵐ジェット」が整備中だった。
まあ、嵐ファンではないのでさほどありがたみは感じなかったが・・・。

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ちなみに777(-300ER)の最大離陸重量は340トンだが、うち機体が約170トン、燃料が140トンほどで、人と荷物は30トンに過ぎないのだとか。

石油という「質の良いエネルギー」、つまり液体でエネルギー密度の高い燃料をぜいたくに使うことができて初めて、快適な空の旅が成り立つわけだ。

将来、原油が高騰したり、気候変動がのっぴきならない所まで深刻になったりしたら、今のように気楽に飛行機を利用できなくなるのかも知れない。そんなことも思った。

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