読書

2016年12月 2日 (金)

二度読む読書

読み終わって「面白かったな〜」と感じる本は、二度目に読んでも面白い。

一度目は話の展開が楽しく、二度目は「何が面白かったのか」を反芻しながら読む。再発見があるのだ。

『ナリワイをつくる』(伊藤洋志著、東京書籍)は最初に読んだ時、お金のためにあくせく仕事するのは「人生を盗まれている」という指摘になるほどと思った。

それでこの本は、自分で起こす小さな仕事=ナリワイの作り方について論じている。二度目に読むと、単なる小商いのノウハウではなく、生活を豊かにすることに力点を置いていることが分かる。

仕事に時間を取られすぎると日々の生活がおろそかになる。例えば食事は外食や出来合いのものが増えてくる。一概にそれらは否定できないしすべきでもないが、外食や惣菜ばかりで済ませていればお金がかさむ。仕事のストレスを発散するためにお金を払って娯楽を楽しむ。買い物でストレスを発散する。等々。

それはまるでサービスを買うために働いているようなもので、言ってみれば「企業の思う壺」だ。仕事は生活のためだったはずだが、犠牲にした生活を消費で埋め合わせるために「働かされる」。

これが「人生を盗まれている」状態だ。ここを読み違って、金を稼ぐことに目を奪われると多分ナリワイはうまく回らない。ナリワイ力をつけるのに即効性はない。消費任せの人生を少しずつ時間をかけて取り戻すのが早道、と私は読み取ったがどうだろう。

2016年11月24日 (木)

読書『しないことリスト』(pha著)

体調を崩して10月で会社をやめたわけだが、振り返ればかなりハードな日々だった。

仕事自体の忙しさもだが(ネタ出しと締切のプレッシャー)、毎朝の通勤ラッシュがきつかった。しかも職場が都心のビル街だったので、窓の外を見てもひたすらオフィスビルが広がるばかりで気分がささくれる。そしてとどめは「ハズレ上司」・・・。

フリーランスから(フリーの仕事も並行して続けていたが)久しぶりの会社勤めは、知らず知らずのうちに心身をすり減らしていたようだ。

ようやく会社勤めから解放された、と思っても頑張りがきかない。意欲がわかない。家の中で「もう仕事したくないよ〜」と何度も口走り、パートナーを大いに不安にさせた。このままフリーの仕事を諦めるしかないか・・・と追い詰められた。

しかしそれは、会社をやめてようやく人間らしい感情が戻ってきたということだ。しんどいが回復のプロセスを歩んでいるわけで、その点は希望である。仕事は週3日位、しかも9時から5時までのフルタイムではなく、かなり緩く働いている。

しかも時間に余裕があるので、本を読んだり近所の温泉に行ったりたっぷり睡眠を取ったりしている。そうしている内に少しずつ気力が戻ってきた。そして読む本も、なるべく働かない、頑張らない、辛いことから逃げる、そんなテーマを選ぶようにしている。『しないことリスト』(pha著、大和書房)もその一つだ。

「ずっと途切れなく活発に活動していると、疲れたり無理が溜まったりして潰れてしまうから、定期的かつ強制的に休む時期があるのがよい」(75頁)

著者は「だるい」が口癖とのことで、他人ではなく自分のペースで生きるためには「しなくてもいいこと」をやめるといい、と本書で説く。努力もそうだ。社会学的な視点を持てば、個人の努力ではどうにもならない事もあるとわかる。

しんどくなったら努力はやめていいのだ。とはいえ今もまだしんどい日々だが、こういう視点を持てたのは良かった。

その他のカテゴリー

2017年5月
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31      
無料ブログはココログ